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養子離縁とは?

 

養子離縁とはなんですか?縁組とどう違いますか?


 

今回は、養子離縁の手続き、離縁届の書き方などを見本つきで解説していきます。まずは離縁について簡単にお話します。


 

養子離縁とは、養子縁組の効果を将来に向かって消滅させる法律行為です。養子縁組は血縁関係のない者同士の間に嫡出親子関係を成立させる行為です。

 

つまり、養子と養親が離縁することで、養子及びその配偶者や直系卑属と、養親及びその血族との親族関係が終了するということです。

 

民法729条に次の通り規定されています。

(離縁による親族関係の終了)

第七百二十九条 養子及びその配偶者並びに養子の直系卑属及びその配偶者と養親及びその血族との親族関係は、離縁によって終了する。
(出典:e-gov-民法)

 

離縁届の書き方(見本)を見たい方は、下の目次から飛んでください。

 

 

養子離縁には3種類あります

 

ちなみに、離縁と言っても実は3種類あります。一般的に問題となるのは、協議離縁でしょうか。


 

養子離縁には以下に示す3種類があります。

 

  • 協議離縁
  • 裁判離縁
  • 単独離縁(死後離縁)

 

それぞれについて説明していきます。

 

協議離縁

 

養親と養子で協議(話し合い)により行われるのが協議離縁です。

 

民法811条第1項に規定されています。

(協議上の離縁等)

第八百十一条 縁組の当事者は、その協議で、離縁をすることができる。
(出典:e-gov-民法)

 

 

実務上よく拝見する離縁のケースに協議離縁が多いです。例として、「結婚相手のお子さん(連れ子)と養子縁組をしたが、数年後に離婚すると同時にお子さんとも離縁する」というケースがあります。


 

養子が15歳未満のとき

協議離縁における当事者は縁組の当事者、つまり養子と養親です。ですが、養子が15歳未満の場合には、離縁後に子の法定代理人となるべき者が養子に代わって離縁の協議をすることとなります。

 

民法811条第2項に規定されています。

2 養子が十五歳未満であるときは、その離縁は、養親と養子の離縁後にその法定代理人となるべき者との協議でこれをする。

(出典:e-gov-民法)

 

養親が夫婦で養子が未成年者のとき

また、夫婦で養親となり、養子が未成年者である場合、離縁する場合には夫婦が共同で離縁する必要があります。

 

ただし、このようなケースでも養父母の一方が心神喪失などの理由から意思を表示することができない場合には、養親のその一方のみと離縁できます。(民法811条の2)

(夫婦である養親と未成年者との離縁)

第八百十一条の二 養親が夫婦である場合において未成年者と離縁をするには、夫婦が共にしなければならない。ただし、夫婦の一方がその意思を表示することができないときは、この限りでない。
(出典:e-gov-民法)

 

裁判離縁

 

裁判所での判決(審判)によって行われるのが裁判離縁です。

 

民法814条に次の通り規定されています。

(裁判上の離縁)

第八百十四条 縁組の当事者の一方は、次に掲げる場合に限り、離縁の訴えを提起することができる。
一 他の一方から悪意で遺棄されたとき。
二 他の一方の生死が三年以上明らかでないとき。
三 その他縁組を継続し難い重大な事由があるとき。
(出典:e-gov-民法)

 

単独離縁(死後離縁)

養親または養子の一方が死亡したとき、生存する者が死亡した者とするのが単独離縁(死後離縁)です。

 

民法811条第6項に次の通り規定されています。

6 縁組の当事者の一方が死亡した後に生存当事者が離縁をしようとするときは、家庭裁判所の許可を得て、これをすることができる。

(出典:e-gov-民法)

 

このとおり、単独離縁をする場合には、家庭裁判所の許可を得る必要があるのです。

 

養子離縁するとどうなる?【離縁の効果】

 

離縁すると養子と養親の親族関係が終了するわけですが、その他にも次のような効果が生じます。

 

  • 養子は離縁によって縁組前の氏(苗字)に戻る
  • 養子が未成年者の場合、離縁により実親の親権に服する

 

上記で1つ目の養子の氏(苗字)についてですが、以下の例外があります。

 

  • 配偶者とともに縁組をした養親の一方のみと離縁し、他の一方との縁組が継続している場合には、縁組前の氏に戻らない
  • 配偶者とともに縁組をした養親が離婚によって婚姻前の氏に戻った(復氏)ため、養子が入籍の届出により復氏した養親の氏を称している場合において、その養親のみと離縁をしたときは、養子は入籍の届出前の氏に戻る

 

養子離縁・死別と「実親の親権」について。

  • 未成年の子が養親と離縁した場合、実親の親権が回復し、実親は親権者(法定代理人)になる
  • 未成年の子が養親と死別した場合、実親の親権は回復せず、未成年後見が開始する

 

 

この辺りはちょっと複雑かもしれませんね。理屈というより、そういうものである、とご理解くだされば大丈夫です。


 

養子離縁の手続き

 

 

ここからは養子離縁届の手続きについて解説していきます。不明な点があれば、市区町村役場の窓口に問い合わせてみると良いです。


 

届出人

養子離縁届の届出人についてですが、協議離縁、裁判離縁、単独離縁(死後離縁)によって次のようになります。

 

届出人
協議離縁

縁組の当事者双方(養子と養親)
ただし養子が15歳未満の場合は離縁後に法定代理人となる者が養子に代わって届出人となる

裁判離縁 調停・審判の申立人または訴えの提起者
単独離縁

生存している養子または養親
ただし養子が15歳未満の場合は養子の現在の法定代理人が養子に代わって届出人となる

 

届出先

養子または養親の本籍地、住所地(養子が15歳未満の場合は、代諾者となる離縁後の親権者等の住所地)のいずれか

 

必要書類・添付書類

届出する市区町村によって若干の違いがありますが、概ね次の物が必要となります。念のため準備して窓口へ向かいましょう。

 

必要書類・添付書類 備考

養子離縁届書

証人欄に成人の方2名の署名・押印が必要

養親・養子の戸籍謄本

届出地が本籍地である場合は不要

本人確認書類

運転免許証やパスポートなど

養親・養子の印鑑

届書に押印したもの。養子が15歳未満の場合は法定代理人の印鑑

調停調書の謄本、和解調書の謄本、認諾調書の謄本または審判書若しくは判決書の謄本と確定証明書

裁判離縁の場合

 

手数料

届出は無料です。

 

届出には成人の証人2名が必要です

 

協議離縁および死亡した者との離縁(単独離縁)では、成人の証人2名の署名・押印が必要です。

 

ですが離縁は婚姻や離婚とは異なり、親子関係の解消という一大事であるため、周りに頼みづらいという方が少なからずいらっしゃいます。

 

 

う〜ん、ちょっと周りに頼めそうな人がいません。いや、いても離縁というのは頼みにくいなぁ…


 

大丈夫です。当事務所では、守秘義務ある行政書士の私が、直接に証人代行をお受けしております。お気軽にご相談ください。


 

 

養子離縁届の書き方・記載例

養子離縁届の書き方、記載例を以下に示します(参照「戸籍実務の手引き」)。

 

(画像クリックで拡大表示します)

 

それでは離縁届の各項目について、1つずつ解説していきます。

 

届出年月日

 

ここには役所に届出をする日付(年月日)と、届出先を記入します。なお、日付の記入は一番最後にすると良いです。届書には本籍を調べて書いたり、証人に署名捺印をお願いしたりするので、出来上がるまでに時間がかかるからです。

 

養子の氏名、生年月日

離縁届の見本

 

養子の氏名と生年月日を楷書で丁寧に記入しましょう。養子が男性なら「養子」の欄に、女性なら「養女」の欄に記入します。

 

養子の住所(住民登録しているところ)

離縁届の見本

 

住民登録をしている住所を記入します。今現在の居所(居候先など)ではありませんので、ご注意ください。世帯主の氏名も記入します。

 

養子の本籍

離縁届の見本

 

養子の本籍を記入します。ただし記入するのは現在(離縁前)の本籍と筆頭者氏名です。離縁後の本籍ではありません。

 

本籍が不明な場合には、あらかじめ本籍地記載のある住民票の写しを取り寄せておくと良いです。

 

養子の父母と続柄

離縁届の見本

 

養子の父母と続柄を記入します。続柄とは、長男、長女、二男、二女のように記入します。

 

なお、父母が婚姻中である場合には、母の氏(苗字)は書きません。離婚などで父母の氏が異なる場合には、現在の氏を記入します。

 

離縁の種別

離縁届の見本

 

離縁の種別にチェックを入れます。見本では「協議離縁」にチェックしています。協議離縁以外の場合には、それぞれの成立または確定した日付を記入しましょう。

 

離縁後の本籍

離縁届の見本

 

離縁する養子が、離縁後に入籍する戸籍の本籍と筆頭者氏名を記入します。見本では、未成年の養子が離縁して実父を筆頭者とする戸籍に戻っています。

 

届出人署名押印(養子について)

離縁届の見本

 

養子が縁組している間の氏名で署名押印します。ただし、養子が15歳未満の場合、この欄は空欄とし、この下の欄に養子の離縁後の法定代理人が署名押印します。(見本では養子は15歳未満)

 

届出人(養子が15歳未満のとき)

離縁届の見本

 

養子が15歳未満の場合、単独で離縁をすることができず、養子に代わって離縁後に養子の法定代理人となる者が届出人となり署名押印します。

 

法定代理人となる者の資格(親権者、未成年後見人)、住所、本籍を記入して署名押印します。

 

養親の氏名・生年月日、住所、本籍

離縁届の見本

 

続いて養親の氏名、生年月日、住所、本籍を同様に記入していきます。それぞれ楷書で丁寧に記入しましょう。

 

その他の欄について

離縁届の見本

 

この欄には、離縁する当事者の状況に応じて、様々な内容を記入する欄です。具体的な内容については、役所窓口で説明があります。

 

届出人署名押印(養親について)

離縁届の見本

 

届出人となる養親が署名押印します。氏が同一の場合も別々の印章を使用します(同一の印章を使わないこと)。

 

証人

離縁届の見本

 

離縁の事実を知っている成人の証人2名が署名押印します。証人の署名押印がなければ、離縁届は受理されませんのでご注意ください。

 

日中連絡のとれるところ

 

日中連絡のとれる連絡先を忘れず記入しましょう。届出に不備などがあった場合、確認の電話がかかってくる場合があります。

 

 

ここまでご覧いただき、大変お疲れさまでした。それでもご不明な点は、届出用紙を役所に取りに向かうときに窓口にてお問い合わせすると良いですね。


 

まとめ

養子離縁届の手続き、必要書類、証人、記載例について解説してきました。離縁の手続きをするタイミングで、「証人が2人もいるのか!」と慌ててしまうことがないように、事前に準備をしておきたいところです。

 

証人が見つからず手続きが滞りそうな場合は、当事務所の「養子縁組届・離縁届 証人代行サービス」をぜひご利用ください。

 

行政書士には守秘義務がございます。安心してお任せくださいませ。

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